サラリーマン心理カウンセラーの日記

心理カウンセラーが語る 日々輝きながら働くための処方箋 しんどくなったら、大きく深呼吸してみよう

これってパワハラですか?

こんにちは。

サラリーマン心理カウンセラーです。

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今日はパワハラのお話。

 

業務上の注意をした時、された時に

それってパワハラじゃないの?って心配になることはないですか?

 

あまりにもパワハラといわれるのが怖くて注意できないというはなしもよく聞きますし、

 

逆に部下からパワハラですか?と逆襲?されて消極的になってしまうという上司の皆さん。

 

一度整理してみましょう。

 

パワハラの定義と意味

厚生労働省は12年3月にパワハラとは何かの定義を行っています。

 

職場のパワーハラスメントとは、

(1)同じ職場で働く者に対して

(2)職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に

(3)業務の適正な範囲を超えて

(4)精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。

 

パワーハラスメント」というと、上司が部下に対して指示・命令を行う、また指導を行う際の行き過ぎた言動というように思われるのですが見ていきましょう。


(1)同じ職場で働く者に対して

同じ職場で働く者ということなので、社員はもとよりアルバイト、パート社員をはじめ派遣社員なども含まれます。

(2)職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に

職務上の地位を利用して、上司から部下に対してだけでなく、

先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれることとなります。

(3)業務の適正な範囲を超えて

それぞれの業務や職場のおかれた状況によってその適正な範囲は変わります。


(4)精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

 

以上を職場のパワーハラスメントとしています。

 

パワハラの具体例

厚労省はその行為を6つに類型化しています。


(1)身体的攻撃

それこそ20年も前に聞いた事がありますが、怒って何台電話機壊したとか.....

このほかにも殴る、蹴るなどの明らかな暴力は含まれることはもちろんですが、頭を小突いたなど。

もちろん、このような行為は犯罪行為にもつながり、職場にあってはならないことはいうまでもありません。


(2)精神的な攻撃

脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言ですが、受け止め方によって判断が様々だと思います。

どのような状況で、どのような感情が込められているのか。それが一般常識としてどうなのかなどなど。

 

当然差別用語パワハラです。


(3)人間関係からの切り離し

仲間外れや無視です。

その状態の客観的な見方も必要です。


(4)過大な要求

仕事の量や達成の期間など常識を超えるような要求が該当します。


(5)過小な要求

(4)とは逆に、まったく仕事を与えない状況です。

上司は意図しなくとも、本人が能力以下のことしか与えてくれないと思っていることもあるので、

上司は普段から現状を把握しておく事が重要になってきます。


(6)個の侵害

個人生活に不必要に踏み込むことです。

異性の場合はセクハラとなる場合もあります。

 

また不急な用で休日や就業時間外に電話をするなど思わぬところでパワハラと受け止められてしまうこともあるという事を意識しなければなりません。

 

数年前よりもマスコミや裁判判例によって実態がオープンになってくる中でパワハラ判定がなされるようになってきていますが、実際にはパワハラの判断は難しい上に、被害者、加害者両方が悲惨な状況になりかねません。

 

パワハラの加害者は、仕事に一生懸命頑張っている、自分自身に厳しい人が、相手にも厳しく当たっている事が多いように思います。

(かといって暴力は絶対にアウトです)


ですから、心にゆとりを持つことです。そうして相手の立場や気持ちを理解して接することができればアプローチも変わってくると思います。

 

またパワハラを受けないようにするためには社会人としてのルールを守り、社会常識から外れない行動や言動をする事が重要です。

 

そして、自分自身の状況を伝え、相手の状況を知ったうえで互いに調整しあう、

そういう思いやりがパワハラを防いでいくことではないでしょうか。

 

意見が違うのは当然です。だからこそ互いに思いやりを持って、相手を尊重し合う事が重要であると思います。

 

そしてパワハラ?って思ったら会社人事や相談窓口にまずは相談しましょう。