サラリーマン心理カウンセラーの日記

心理カウンセラーが語る 日々輝きながら働くための処方箋 しんどくなったら、大きく深呼吸してみよう

仕事に就くということ

こんにちは!

サラリーマン心理カウンセラーです。

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今日は若者(青年期〜成人期)と職業について

考えてみたいと思います。

 

青年期から成人期の最大の課題は、

やはり職業に就くということになるかと

思います。

 

職業を持つという事は、社会システムの中に

自分を位置づけ、経済的に自立と同時に

仕事を通じて社会に貢献することです。

 

このことは、社会の中で自己存在を確認し、

成人として社会的な認知を獲得することでも

あると言えます。

したがって、職業選択は、

その人の生き方の選択と多くの部分で

重なることになります。

 

青年がどんな職業を選ぶかと言う事は、

親の希望や価値観に影響される面も大きく

その傾向は特に女性に強く見られるようです。

 

大学生を対象とした研究において、

両親から性別に応じたしつけを受け、

家庭の階層が高く、両親とも娘が

仕事を続けることを望まない時、

娘である女性の多くは専業主婦になることを

希望するが、両親からそうしたジェンダー

基づく期待をそれほどかけられなかった

女性が職業選ぶときは、ジェンダーにとらわれない、

より自由な選択をするという傾向を見出しています。

 

しかしながら、職業選択は必ずしも

自分の志望通りに行くとは限りません。

また、希望する仕事につけたとしても

この変化の激しい時代では、予期しない

困難からそれを続けることができなくなることもあります。

 

自分が最終的に大事にしたい仕事上の価値観や自分が本当に何がやりたいか、またはそのための能力がどの程度であるのか、

といった複合的な自分に関する観念を「キャリア・アンカー」と呼び、それが個人の様々な

職務経験を通じ、長い年月をかけてゆっくりと醸成されていくといわれています。

職業的アイデンティティーは

いろいろな紆余曲折を経ながら

徐々に形成されていくものなのです。

 

この職業的なアイデンティティーは、

青年期だけの課題ではなく、社会的にも

心理的にも自立した大人になっても

その探索はついていくのです。

 

しかしながら、親から心理的

独立した成人期はそれまで親の保護によって

経験せずに済んでいた、様々な問題に

直面するようになります。

 

生きていく時代や環境の変化の影響を直接的に向け、

アイデンティティーの探索は

単に職業上の処理に限らない、

様々なゆらぎの中で作られていくことに

なるのです。

では「現代」と言う時代はどのような

成人期の課題を見出しているのでしょうか。

近年の日本社会の高齢化と少子化は、

女性の生き方に大きな変化をもたらしました。寿命が今日ほど長くなかった時代には、

結婚した女性は、何人もの子供を産み育てることに、その後の一生のほとんどを

費やしていました。

ところが平均寿命が延びた上に、

1人か2人の子供を育てあげ「母親」としての

自分の役割を終えれば、「端」や「母親」と

してでなく、1人の人間としてどのように

生きるのか、という問題に直面することに

なるのです。

 

一方、男性も大きな社会的な変化の中に

投げ込まれています。

これまで日本の企業は、心理的な一体感に

よって強固な組織を作り、

欧米に追いつくために全力を尽くしてきました。

しかし、近年の情報革命によって、

これまでの企業経営のあり方が行き詰まり、

1つの会社で定年まで勤めあげられる保証が

なくなりました。

成人期となって、改めて職業的な

アイデンティティーが問われている時代を

迎えてきています。

 

このように今日の大きな社会変動は、

男性と女性を問わずこれまでの生き方

つまりアイデンティティーの組み立て直しを

迫ってきているのです。