ブーメラン、ブーメラン あなたは戻ってくるだろう!
こんにちは。
サラリーマン心理カウンセラーです。
若い頃に読んだ赤川次郎の「盗みは人のためならず」という本があるのをふと思い出しました。
内容は泥棒の旦那と、刑事の嫁さんが事件を解決するというもの。
話も面白いのですが、題名はご存知の通り、「情けは人のためならず」をパロったものと思われます。
よく勘違いするのは、「他人に情をかけるのはその人のためにならない」ということではなく
「人にかけた情けは回り回って自分に戻ってくる」だから他人に対して良いことを行ないましょうというものです。
ちょっと違いますが、心理学でこれに似たものに、ブーメラン効果というものがあります。
ブーメラン効果とはブーメランを投げると投げたところに戻ってきて
投げた人がブーメランの攻撃を受けてしまう(悪い影響)ことです。
例えば、「勉強しなさい!」と言われ続けていると勉強する気にならなくなってしまったとか
「好きだ 好きだ 好きだー」って言われていると、最初は好きだったのに冷めてしまうとか
何かの勧誘で、何回も入ってくれと言われていると、入る気が伏せてしまったというようなことです。
これは人間が「攻撃されることに対する防御作用」と考えられています。
また、攻撃が強ければ強いほど防御力も強く働く心理的リアクタンスが働くため厄介です。
では人を説得するにはどのように対応すればいいのでしょうか?
まずは、無理な説得をしないことです。すればするほど強く反発します。
そして相手の言うことにも耳を傾け、相手の考えを聞いてみることです。
決して相手の考える自由度を奪わないように説得する(時には時間をかけながら)ことが必要です。