サラリーマン心理カウンセラーの日記

心理カウンセラーが語る 日々輝きながら働くための処方箋 しんどくなったら、大きく深呼吸してみよう

愛と憎しみは…

こんにちは!

サラリーマン心理カウンセラーです。

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サスペンスドラマではありませんが、

愛しているはずの恋人や結婚相手、

そして自分の子供までを殺害する

というよう事件をよく耳にしますがこれは、

どんな心の働きが原因なのでしょうか。

 

例えば、妻が浮気をしていたことが

分かったとします。

自分は相手を全力で愛し、

信頼もしていたのに、

それが裏切られたわけです。

 

もし愛していなかったり愛が覚めていたら、

激しい憎しみはあんまりありません。

愛しているからこそ、愛が憎しみに転じ、ときには殺意さえ生じてしまうのです。

 

「愛が憎しみに変わる瞬間」は

突然やってきます。

相手と話をしているときに

急に憎しみがこみ上げてきたり、

1人で相手のことを考えていたら

なんだか無性に憎らしく思えてきたり…。

 

こんなふうに、相反する2つの感情

突然入れ替わる心理を、

心理学では「カタストロフィー論」と

言います。

 

人間の心には、常に矛盾した感情があります。例えば、不快なものを避けるという心理と

同時に、不快なものに近づきたいという

矛盾した気持ちも心の奥に住んでいる

わけです。

 

簡単に言えば、怖いもの見たさで

ホラー映画を見に行くと言うのがそれです。

 

そうした相反する感情のうち、

不快なほうは、普段心の奥深くに

抑圧されていますが、

興奮状態に置かれると

突然表面に出てくる場合があります。

 

一生懸命仕事に燃え、誰よりも

生き生きとしていたのに、

失敗した途端に「自分なんて死んだほうが

マシだ」と悲観的になって自殺をする。

 

これも、失敗が成人を一種の興奮状態にし、「死」と言う不快な状態を選ばせて

しまうとも説明できます。

 

女性に多い、悲劇のヒロイン願望もその一つといえます。仕事を1人で背負いこんだり、「幸せが怖い」と愛する人から離れたり…。これも、「カタストロフィー理論」によって突然目覚める不快への接近と解釈できます。

 

こんなふうに、矛盾した心を持っているからこそ、人間は時として不可解な行動とってしまう生き物なのです。